2009年10月28日水曜日

BAKUMAN(バクマン。)














「主人公・真城最高(サイコー)は中学生。
 夢も持たず、ただ毎日を過ごしていた。
 彼の趣味は絵を描くこと。
 といってもノートに書いたりするだけで美術部でもない。
 彼の叔父(川口たろう/ペンネーム)は一度は連載するも、人気
 が出ず、 過労で(サイコーは自殺と思っている)亡くなってしまうが、
 彼は叔父が大好きだった。

 そんな真城は高木秋人(シュージン)に誘われたのがきっかけで
 漫画家を志す。
 ライバルの出現、意見の合わない担当、思ったように人気の
 出ないアンケート結果…
 様々なことと戦いながら、週刊少年ジャンプで『人気漫画』を目指す。」

おもしろいのは主人公たちが描こうとしているマンガとの絶妙なリンクです。

・原作をシュージン、絵をサイコーが担当
・ジャンプで王道である「バトルもの」「ギャグ」よりも、邪道と呼ばれる
 「SF的」「ドロドロしたもの」「頭を使うもの」が向いていると思っている。
 (実際に「この世は金と知恵」というマンガも読み切りで連載)
・少年ジャンプの年齢層も比較的高くなってきたということで
 高い年齢層を狙っている。
 
そもそもこの「バクマン」自体が漫画家を主人公とした今までにない
ジャンルを狙っている。
連載を勝ち取ったり、アンケートで人気が取るように励む二人のスタイルは
「鍛える」というよりは「戦術的」。

さらに実際に作中に登場するのはジャンプを発行している集英社。
編集者も実際の人物をモデルとしており、作中にジャンプ連載中の
マンガやキャラ名が登場する。
「アンケートが悪ければ打ち切り」
「アンケートには速報と本チャンがある」
など、今まで都市伝説的に言われてきたジャンプの裏側も描かれている。
(もちろんフィクションの可能性もあるが)

本当に子供が読めるのだろうか?
大人である自分が読んで素直に面白いマンガだと思う。

原作は大場つぐみ、絵は小畑健。
「DEATH NOTE」もジャンプらしからぬ内容でアニメ/映画化までされた。
このタッグには王道とは別の「バトルもの」が似合うのかもしれないですね。

話の展開の早さも個人的に好み。

今一番お勧めです。

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